商品を流通させるのに欠かせないディストリビューター
アパレル業界の仕事の中では商品の買い付けをしているバイヤー以外にもいくつか仕事があるのですがご存じですか？
意外と知られていない仕事の一つがディストリビューターです。
ディストリビューターは商品を流通させるためには欠かせません。
ディストリビューターはDBとも略されることがあります。
分布や配布という意味があり、店舗の顧客の属性や在庫の状況からどこのお店にどのアイテムをどのくらい配分するかを選定し、在庫のコントロールをするのが仕事です。
同じブランドでもどのショップでも一律に同じものが売れるわけではありません。
地域によって人口や客層やトレンドは違うものです。
そのためすべてのお店に同じ量を配布しても在庫状況は違ってきてしまいます。
そこでディストリビューターは店舗の顧客の属性や在庫の状況を調査して分析をして適切な配布量を考えるのです。
在庫管理をディストリビューターが行うことで在庫切れが起きた店舗が出ても余っている多店舗からすぐに商品を移動させて在庫調整をすることができます。
ディストリビューターに向いている人
ディストリビューターはリアルタイムの情報から予測する能力が求められます。
調べる情報は店舗の売り上げだけではありません！
他にもアパレル業界全体のトレンドや気候など幅広い情報にアンテナを張って分析する必要があります。
正確に分析するために情報を収集する能力も必要です。
店舗ごとに売り上げの状況を把握するために、売り上げデータ以外にもSNSを活用したり店舗のスタッフの話を聞いたりして多面的に情報を集める必要があります。
数字だけでなく現場の声やリアルな顧客の声も確認することでより正確な販売予測や分析ができるようになるのです。
コミュニケーションも必要になります。
店舗のスタッフやプレス担当、倉庫のスタッフなどディストリビューターは関わる人がとても多いです。
協力関係を築くためにはただ業務上のやり取りをするだけでなく人間関係を良好にする取り組みも求められます。
ディストリビューターになるためにはパソコンスキルを
ディストリビューターは資料を作成したり分析をしたりするためにパソコンを多用します。
そのためExcelをはじめとするOfficeソフトは一通り操作できなければなりません。
他にもSNSやインターネットも情報収集のために必要です。
ある程度パソコンやインターネットの知識がないと資料作りで困ることになります。
やりがいのある仕事
ディストリビューターは各店舗に商品を配分するため地味な仕事に見えます。
しかし配分次第で売り上げは大きく変わり会社の売り上げに直結する仕事です。
会社の売り上げを担う仕事であるためプレッシャーもあります。
しかし利益が出せたときのやりがいはとても大きいです。